石田三成と忍城について。難攻不落の忍の浮城を散策してきた!【埼玉の旅】

忍城の存在は八王子跡で小田原征伐について調べていたときに知りました。(厳密に言うと名前と場所は知っていたが、なんで有名なのか知らなかった)そして最近(2016.1.18)放送された「のぼうの城」を鑑賞しさらに興味が湧き故郷の群馬に帰省するついでに訪問しました。

 

忍城の歴史

本丸土塁本丸土塁。 

忍城の忍は「しのび」や「にん」ではなく「おし」と読みます。語源は不明。忍城は室町時代後期(1478年頃)に成田氏によって築かれました。沼や湿地帯の中にまばらに広がる高地や自然堤防に築城された忍城は「守り易く攻めにくい」難攻不落の名城でした。

地図が無くて残念ですが予想以上に水地に囲まれていて驚きました。

 

忍城門忍城の門。立派な門ですが後世に造られたものだと思います。

成田氏は北の上杉、南の後北条の間で主従関係を変えながらうまく立ち回っていました。上杉謙信に攻められた時も籠城し守り切っています。

 

忍城櫓の石垣忍城櫓の石垣。

1590年の小田原征伐で後北条側に属した忍城(成田氏)は豊臣軍に攻められ籠城します。忍城籠城戦については後述します。「のぼうの城」はこの時のことを題材にしています。城主成田長親を演ずる野村萬斎の田楽踊りは見物です。諧謔、皮肉、挑戦、絶望、狂気、無心…。様々な感情が滲み出ています。ちょっと怖かったくらいです。これだけのために見る価値があると私は思います!

 

忍城御三階櫓忍城御三階櫓(ごさんかいやぐら)。1988年、本丸跡に復元されたもの。

小田原征伐で後北条家が滅亡すると成田氏は忍城を明け渡し、関東に転封された徳川家康の四男松平忠吉に10万石で与えられます。しかし忠吉があまりに若かったため代わりに松平家忠が1万石で拝領。しばらくして再び松平忠吉に戻されます。

1600年の関ヶ原の戦い後、一時忍藩は廃され天領(幕府の直轄)になります。松平信綱(1633年~)、阿部氏(1639年~)、奥平松平氏(1823年~)といった徳川重臣が明治期の廃藩置県まで支配しました。

 

行田市郷士博物館行田市郷士博物館。

行田市の歴史について学べます。入場料は確か200円。忍城だけでなく古墳発掘物、足袋の歴史など学べて有意義な時間になりました。かなりゆっくり見学したので1時間以上中にいました。

 

日本三大水攻めとは?忍の浮城について

石田堤備中高松城(現岡山県)、太田城(現和歌山県)、忍城(現埼玉県)。水攻めを受けたこれら三城を「日本三大水攻め」と呼ぶそうです。それぞれの攻め手と守り手そして結果を参考までに。

備中高松城の水攻め(1582年) 
(攻)織田方・羽柴秀吉vs(守)毛利方・清水宗治
水攻め成功で羽柴秀吉の勝利。清水宗治は降伏切腹。大河ドラマ「軍師官兵衛」で見た方も多いのではないでしょうか?
太田城の水攻め(1585年) 
(攻)羽柴秀吉vs(守)雑賀衆
堤防が一部損壊して味方に被害を出す。結果は羽柴秀吉の勝利。雑賀衆が主だった者の首を差し出し降伏。
忍城の水攻め(1590年) 
(攻)豊臣方・石田三成vs(守)後北条方・成田長親
本丸付近だけ沈まず「忍の浮城」と呼ばれました。成田家臣が堤防を破壊し、その洪水によって豊臣方に被害を与える。その後の攻めもうまくいかず忍城は小田原城開城まで持ち堪えます。

成田長親はこのあとも生き残り、出家して僧侶に。尾張国で最期を迎えます。成田氏といえば豊臣秀吉の側室になった女将軍「甲斐姫」も有名ですがあまりにも現実離れした話なので割愛!

 

石田三成本陣跡

丸墓山古墳丸墓山古墳。

この上に石田三成は陣を置き堤防造りの指示を出しました。石田三成が考案して実行したと思われがちですが、どうやら秀吉が細かく指示を出していたようです。三成本人は水攻めに乗り気ではなかったともいわれています。実際水攻めしなくても囲んでおけば落とせたでしょうから周囲に豊臣政権の威厳を示すために行った作戦だったのでしょう。

いずれにしてもここで失敗したことから石田三成は「戦下手」のレッテルを張られます。三成かわいそう…。

 

古墳からの眺め丸墓山古墳からの眺め。忍城じゃない方角を撮影してしまいました。阿保です…。ここ行田市は埼玉古墳群(さきたま)でも有名です。その辺は古墳に目覚めたらブログにします。

 

石田堤跡

石田堤

 

石田堤石碑水攻めのために築いた堤防は高さ約3m、幅約20m、全長は約14kmにも及ぶ大規模なものでした。(全長は28kmとするものや実際築いたのは4kmではないかと諸説あります)お隣の鴻巣市に石田堤史蹟公園があるらしいのですが時間の関係で行けませんでした。古墳群も見て回りたいし、またの機会にでも。

おしまい! 



忍城御三階櫓

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いちちと申します。 休日の殆どを一人旅に費やしています。いつか流浪の民になって日本中を周って過ごしたい。歴史、B級スポット、心霊スポットのネタが多めな旅行記ブログです。 コメント待ってるよー!