1990年(平成2)10月に竣工された道坂トンネルの都留市側坑門。
この裏手上部には1924年(大正13)に穿たれた道坂隧道が残存している。
旧道の一部は登山道として現在も使われているらしく、どうやら立入禁止区域にはなっていないようなのでちょっと赴いた。
道坂トンネルの上から眺める県道24号都留道志線。
交通量の少ない峠道なので運転は快適だったが、季節のせいか風景は平凡であった。紅葉期に訪れれば印象が変わるかもしれない。
驚いたのはここにバス停があった事だ。一体誰が乗降するのだろうか?
登山客用かな?
道坂トンネルの脇から伸びる登山道を進むと枯葉と積雪に埋もれた旧道らしき道が先へと続いている。
次第に雪が深くなる。積雪に足跡があったので、物好きな先客がいたのだろう。
出典:国土地理院/空中写真を切取・編集引用(1983/10/25(昭58)撮影)
青が旧道の道坂隧道。赤はこれより7年後に穿たれる現役の道坂トンネルである。
道坂隧道にご対面。
坑門はコンクリートで完全に塞がれていた。
どうやら反対側も同様に塞がれているようだ。大正年間のトンネルなので史跡的な価値がありそうなものだが、なぜここまでガチガチに閉じてしまったか。少し勿体無い気もする。
崩落の危険性があったからだろうか?或いは悪さをする輩が集ったのかもしれない。
終わりに
幾つかの心霊スポットのサイトを確認すると旧道坂トンネルの名称でここが紹介されていた。
自殺をした親子の霊が出るという噂があるらしい。
情報が抽象的過ぎる。
この手の話は実際に起きていても公の記録に残らない場合が殆どなので、熱心に調べてもほぼ徒労に終わる。
確証が見つからないため完全なデマであるとは言い切れないし、私には幽霊が見えないのでそっち方面から断言することも出来ず、なんとも不完全燃焼な〆になってしまった。
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