本牧埠頭A突堤と大黒埠頭を繋ぐ横浜ベイブリッジ。
それなりに飛び降りる人がいるらしく、心霊スポットとして紹介されることがある。
自殺の名所なんて云われたりもするのだが、実際のところはどうなのだろうか?
実状を知るために過去の新聞を漁ってみた。
自殺の件数について
横浜ベイブリッジの開通は1989年(平成1)。
新聞のデータベースサービスで『横浜ベイブリッジ 自殺』と検索すると十数件の記事がHITした。
開通の翌年の1990年(平成2)に早速1名が飛び降りている。1991年(平成3)、1995年(平成7)、2000年(平成12)、2001年(平成13)に1件ずつ。それから2004年(平成16)から2007年(平成19)の間の自殺数は毎年0~2名の推移を辿っている。
2008年(平成20)は6名に急増。この年から自殺に関する情報が途絶える。
自殺の名所として騒がれるのを警戒して情報の公開を止めたとの事である。これ以降どれほどの自殺が発生したか正確には分からないけれども、Twitterのタイムラインを確認すると数こそ多くはないものの時たま話題に挙げられているので、全く自殺が無くなったというわけではなさそうだ。
自殺の名所というにはちょっと数が少ない気がしなくもないですね。全国的に知られる自殺の名所って想像以上に人が亡くなっています…。
終わりに
ここは自殺の対策がとても難しいらしい。
自殺の多い橋梁は欄干に返しの付いた高い柵を設けたり防護ネットを設置することによって対策を図ったりするのだが、それが極めて難しい。強風が吹き荒れる環境のため設置物が飛ばされて大惨事に繋がりかねないためである。
ここから飛び降りるのには高速道路の路側帯に違法駐車してから欄干を乗り越えなければならない。
自殺するにはなかなかに難易度の高い場所なので、恐らく爆発的に自殺者が増えるということはないのではないかと、私は思っている。
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