浜名湖の心霊事情!地震と津波が霊を生み、水難事故へと導いたのか?

浜名湖

静岡県浜松市、湖西市に跨る浜名湖。

静岡の観光名所として全国的に有名な湖である。

いちのまる
いちのまる

ウナギパイ。

浜名湖は心霊スポットとしても知られているようだが。

何か根拠はあるのだろうか?

浜名湖と災害

此の湖、形珊瑚樹に似たり。故に珊瑚湖の名あり。明應七年八月廿五日(風土記傳には明應八年六月十日とあり)及び永正七年八月廿七日、地震海嘯のために湖口決潰し、其の後、永正の山崩、元祿の海嘯に由り、陸地陷りて水底となる所多し。

静岡県浜名郡誌 下巻 第二十章 雜 第一節 災害より

浜名湖周辺に『サンゴ』の名を冠した店舗や建物が見られるのは浜名湖の別称・珊瑚湖が由来であろう。

明応7年(1498)、永正7年(1510)、慶長9年(1605年)、元禄16年(1703)に発生した地震と津波により浜名湖の地勢は大きく変わった。

元々、浜名湖は淡水湖だったが明応地震の津波で湖と海の境が破壊され汽水湖になった。

これらの地震&津波により近辺の集落がかなりの被害に遭ったそうである。大きな災害が残った場所は危険を知らせる地名を付けられたり、曰く付きの場所として後世に伝えられたりする。

もしかすると地震による津波が幽霊の噂の根拠になっているのかもしれない。

 

浜名湖と事故

水に関する心霊スポットでは、ほぼ間違いなく水難事故が発生している。

ということで過去の新聞を調べた。

やはりというか…。

古くは1929年(昭和4)。(これは水難ではないが…。)

カフェでカツレツとチキンライスを食べた男性2名が舟に乗って弁天島を目指した。

途中、両名とも激しい吐き気を催し苦悶し始め、舟の操縦が出来なくなり、流されているところを発見された。

病院に搬送されたが手遅れで後に2名とも死亡した。腐敗したカツレツを食べたことによる食中毒が原因のようだ。

1954年(昭和29)には浜名湖に自衛隊機が墜落して2名亡くなっている。

他にも昭和から令和に掛けて数件の水難死亡事故が発生していることがわかった。

海水浴場、手漕ぎボート、水上バイクなどなど、どれも一つの手違いで死を招く可能性のある遊びやスポーツである。

これらを目的として浜名湖には多くの観光客が訪れる。

単純に水難事故が起こりやすい環境なのだ。

もちろん、消防や警察が救助訓練などを行い再発の防止に努めているだろうが、限界はあるだろう。

終わりに

浜名湖

浜名湖周辺では災害や事故で数多の人々が亡くなっている。

『霊のせいで…。』と言いたくなる気持ちもわかるが、地勢的・環境的に災害や事故が起きやすい場所なのだ。

これ以上の犠牲者が出ないことを祈るばかりである…。

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