標高581.5m、秩父の独峰・蓑山。
山頂部には1979年(昭和54)に開園された美の山公園が広がっている。
一見すると何処にでもありそうな公園だが、曰く付きの場所として知られているそうだ。
さて、ここで一体何が起こったのだろうか?
美の山公園で起きた事故や事件
美の山公園では、私が調べた限り3件の事故や事件が発生している。
中でも2003年(平成15)の事件はかなり衝撃的な内容だった。
古い順で紹介して行こう。
1.児童の転落事故
1987年(昭和62)、遠足に訪れていた児童が高さ4mの崖から転落し死亡した。
崖の危険性を放置していた埼玉県に大きな過失があると判決が下っている。
下見を徹底していなかった引率の教師にも原因があったが、教師の注意を聞かず走った児童の行動を鑑みて5割の過失とされた。
2.熊谷男女4人殺傷事件
これは2003年(平成15)に発生した事件(熊谷男女4人殺傷事件)である。
美の山公園では2名が被害に遭っている。
1名は殺害され、もう1名は激しい暴行を受けたものの一命を取り留めた。
事件の概要を簡単に説明しよう。(便宜上男性を青、女性を赤で表記している)
・AとBは職場で出会い交際していたがBは別れたがっていた。
・暴力団員のCが二人の仲介に入る。(BはA、Cと二股交際していた)
・しぶしぶAはBと別れるが、家出したBが再びAのアパートに出入りするようになる。
・CはそのときBが身を寄せていたDの家に向かい二人を連れだす。
・Bは『Aに乱暴された。』などとCに告げ口する。
・そして彼らはAを襲撃するためアパートに向かった。
・Aは同アパートに住むBの同僚・Eの部屋にいた。
・Bは二人をAの部屋に誘い込んだ。
・Cは部屋でAを暴行を加えながら詰問したが、Aは認めない。
・苛立ったCは包丁でAを数回突き刺し殺害。
(Aは死亡)
・Bの同僚F(同アパートに住んでいた)が職場のマネージャーから電話があったとAの部屋に行く。
・Cは部屋に来たFにAの遺体を見せつける。
・Fと同居していたGも巻き込まれE、F、Gが拉致される。
・美の山公園でGが暴行され放置。
(Gは生存)
・美の山公園の観光道路脇でFを降ろし殺害し崖に突き落とす。
(Fは死亡)
・C等は別の場所に移動してEを包丁で刺し放置
(Eは生存)
主犯のCは2010年(平成22)7月28日に死刑が執行されている。
Bは懲役5~10年。Dは中等少年院送致長期の保護処分を科せられた。
B、Dは世に刑期を終えて解き放たれているはずだが、何を思って生きているのだろうか?
超絶胸くその悪い事件です💦
3.集団自殺
2004年(平成16)、美の山公園観光道路脇の駐車場でワゴン車の中から男女7名の遺体が発見される。
専門家曰く『集団でキレイなまま死にたいという気持ちが働き、ひと気は少ないが、発見されやすい場所が選ばれたのだろう』とのこと。
まぁ、気持ちはわからんでもない。
終わりに
どの事故、事件もそれほど時間が経っていない。
これ以前から心霊スポットの噂があったのかもしれないが、これらの事柄が拍車をかけたことは間違いない。
負を引き寄せる何かがここにあるのだろうか?
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