秩父市大滝地区に架かる豆焼橋。
1998年(平成10)に竣工された雁坂トンネルと併せて開通した長さ220mの逆ローゼ橋である。
国道140号は雁坂トンネルが開通するまでは登山道が通るのみで自動車での往来が出来ず『開かずの国道』と呼ばれていたそうだ。
平成年間に造られた若い橋にも関わらず、曰く付きの橋として名を馳せている。
いちのまる
橋梁系の心霊スポットと聞くと、どうしても自殺を想像してしまいますね…。
過去のデータに『秩父市の近年の自殺者数は年間15件前後で推移しており』とあった。
市外から秩父に訪れ自殺する方が多く、秩父市は埼玉県や国と比較して河川や湖からの投身自殺の比率が高い。
豆焼橋でどれ程の投身自殺が発生したのかは不明だが、橋の欄干に『命を大切に』的な看板が設置されていることから、それなりの方々がここを選択したと想像出来る。
様々な自殺方法があるなか投身を選ぶ方は必死の覚悟が決まっているのだと、私は思う。
この高さから落ちたらまず助からない。
ネットで調べた限り秩父市は自殺者を救うための活動を懸命に実施している。
自殺者を0にすることは無理だろうが、啓蒙活動によって一人でも救えるなら素晴らしいことだ。
ここで心霊スポットの噂が立っている理由に自殺以外では山岳遭難とヘリコプターの墜落事故がある。
この事故で数名の方々が不幸な事故によって亡くなってしまった。
これに関しては別の記事で詳細を紹介しているので、気になる方はご覧頂きたい。
終わりに
豆焼橋から眺める雁坂大橋。
この橋の先に埼玉・山梨を繋ぐ6625mの雁坂トンネルがある。
両市民の念願であった国道140号開通記念の地に、このような噂が流れてしまったのは、何とも名状し難い気分になる。
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