秩父市大滝の豆焼橋を一望出来る『彩甲斐街道・出会いの丘』。
ここには2010年(平成22)に起きた墜落事故に関係する慰霊碑が安置されている。
毎度、残念な気持ちになるのだが、慰霊碑がある場所はその性質上、心霊の噂が付きまとう。
どのような事故だったのか?
事の経緯を紹介しよう。
『あらかわ1』墜落事故殉職者慰霊碑
2010年(平成22)7月25日、埼玉県防災航空隊の『あらかわ1』が秩父市の山中で墜落し隊員5名の命が失われた。
東京都勤労者山岳連盟が主催した沢登りパーティー(9名参加)の道中で女性1名が滝壺に転落したという情報が入り『あらかわ1』は出動。
現場に到着した当機はホバリングを開始し、2名の隊員をロープで下ろしたが、直後に墜落してしまった。
ロープの長さが足りなかったため止む無くヘリコプターを下降したところ、機体後部が障害物に接触し墜落してしまったのではないかと云われている。
その後、滝壺に落ちた女性も、程無くして帰らぬ人となった。
終わりに
この事故には続きがある。
その後、日本テレビの2名の記者が墜落事故の取材のため現地に訪れた。
ガイドと共に現場近くの沢を取材していたのだが、2人の装備や足取りが沢登りを行うに相応しくないと判断したガイドは『雲行きも怪しいし、このままでは低体温症になる可能性がある。』と説得して豆焼橋まで戻ることにした。
豆焼橋に到着すると記者らは『自分らだけで尾根を見に行きたい。』とガイドに伝え再び入山したと云う。
尾根へのルートは一般道だったので、ガイドはそれ程心配していなかったそうだ。
しかし、2名の記者は最初に訪れた沢の近くで遺体となって発見された。
死因は水死。
誤って滝壺に落ちたのか、或いは低体温症で気を失って上流から流れてきたのか?
『あらかわ1』の墜落と直接的な関係はないが、墜落事故と同日に秩父市大滝の沢にある岩の上で倒れている男性が発見された。
男性は『転落した。』と山岳救助隊に話した後、心肺停止状態となり搬送先の病院で死亡した。
男性は山岳系のブロガーだったらしい。
同時期、同箇所で9名もの方々が…。
こんなに連続して事故が起こるなんて…。
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