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東京本土唯一の村・檜原村の滝をひたすら巡ってきた【東京】

檜原村は東京本土唯一の村。総面積の90%以上が山林で豊かな自然に囲まれています。

村の南北を流れる北秋川と南秋川は檜原村役場付近で合流し最後は多摩川に流れ着きます。この2本の河川には多くの滝が点在しています。案内板がない滝や登山しないと見られない滝が多数あり1日や2日ではまわり切れないぐらいの量です。

今回は檜原村へ赴き、素人レベルでも到達できるいくつかの滝を訪れました。

↓は『滝到達までの難易度』の指標。

☆☆☆☆・・・道沿いにあり場所さえわかれば苦労はない

☆☆☆★・・・ある程度整備されているので楽

☆☆★★・・・ある程度整備されているが徒歩距離が長い

☆★★★・・・体力さえあれば大丈夫

★★★★・・・危険な箇所がある

参考にどうぞ!

 

南秋川の滝について

南秋川の滝は主に都道33・206号線沿いにあります。

滝以外にも温泉や飲食店、お土産屋がありますので檜原村観光のメインとなる路線です。

それでは南秋川からどうぞ。

 

中山の滝

檜原村の滝

まず『これは滝なのか?』と思いました。

この滝はアメリカ淵と呼ばれ、昔から地元の子供たちの遊び場になっているそうです。また別名『鮎跳滝』とも言われ、滝に登ろうとする魚を掬っていたとの記録が残っています。

都心方面から檜原村に入るとトイレ付きの休憩できる広い駐車場があります。(橘橋T字路より手前)その駐車場の300~500mくらい手前の石碑が目印。そこから階段を下りると滝にいけます。

滝到達までの難易度
☆☆☆★

コメント
階段、遊歩道が整備されているので雨などで濡れていなければ危険は少ない。

 

泉沢神社の滝

檜原村の滝

『いずさわ』と読みます。泉沢はこの辺りの地名だと思われます。

中山の滝でも紹介した駐車場から見える小さな橋を渡ってT字路を右に登ってしばらくすると左側に滝が流れています。

滝到達までの難易度
☆☆☆☆

コメント
道沿いにあるので場所さえわかれば簡単。

 

吉祥寺滝

檜原村の滝

3段の滝からなる奥行き20m、高さ4mの滝。

名前の由来は近くの吉祥寺からでしょう。

橘橋T字路を左に曲がって(檜原街道)すぐに吉祥寺滝のバス停が目印。そこから少し歩くと左側に吉祥寺滝の案内板があります。

滝到達までの難易度
☆☆☆★

コメント
階段、遊歩道が整備されているので雨などで濡れていなければ危険は少ない。

 

いぼ石の滝

檜原村の滝

なぜ『いぼ石の滝』と呼ばれているかは不明。『いろは滝』とも呼ばれているようです。

勢いや高さはないですが見ていて落ち着く滝です。檜原街道を進んでいくと『ばんば農産物直売所』があります。その付近に川へ向かう小道があるので進入。案内板もあるのでわかりやすい。

私はバイクで行ったので滝近くの居住者に了承を得て駐車しました。車だと『ばんば農産物直売所』に有料で駐車するしかないかも。

滝到達までの難易度
☆☆☆★

コメント
ある程度整備されているので健脚者なら問題なし。

 

又土滝

檜原村の滝

『またどたき』と読みます。

あまり目印がないので注意しないと見逃してしまうかもしれません。

いぼ石の滝から檜原街道を進むと柏木野という地区があります。支流から流れる滝は道路をくぐって秋川に流れているので『小さな橋が目印』。

滝到達までの難易度
☆☆☆☆

コメント
道沿いにあるので簡単だが、見逃しやすいかも。

 

くらかけの滝

檜原村の滝

巨岩の裂け目から轟々と流れる滝。

見つけるのに結構な時間がかかりました。

檜原街道を奥多摩方面に向かう途中にある南郷地区の奥に滝はあります。南郷バス停の手前の小路を左折した先が滝です。フジの森の木看板が目印。

 

檜原村の滝

この二股の滝も目印になります。

これをさらに進むとフジの森が右手に見えてきます。フジの森をこえると今度は左手に少々見た目の変わった民家っぽい建物が見えてきます。その民家の先に川へ降りる獣道があるので進んでください。なかなかの急斜面なのでご注意を。

川まで降りたら上流へと歩いていきます。

近くに獣道らしい場所が二つあって紛らわしい。正解は民家に近い方の道。

 

檜原村の滝

道中は↑のようになっていて川に入らないと辿り着けません。

増水しているときは絶対無理。また水が冷たいため冬に行くのは無謀です。

滝到達までの難易度
★★★★

コメント
案内板はなし。まず見つけるのが難しい。川まで降りる道は整備されてなく急斜面で危険。川に入らないと滝にたどり着けない。と言っても膝下くらいまでの深さだが。

 

不動滝

檜原村の滝

3段の滝。

斜めに傾いている断層の真ん中が水流によって侵食されてできた滝だろうか。滝近くに不動明王が祀られているかと期待しましたが見つからず。人気がなく大自然を満喫できます。ここで猿と遭遇しました。

滝到達までの難易度
★★★★

コメント
一応案内板はありますが、かなりわかりにくい。滝までの道は全く整備されていない。草木をかき分けて足場を探しながら進む。石伝いに川を渡る箇所もありなかなか危険。普通に滑る。

 

龍神の滝

檜原村の滝

この辺りにムジナが多数生息していたことから『ムジナの滝』と呼ばれていました。

山から下りてきた龍神が滝壺に潜みムジナを丸飲みしたことから今の名前が付いたそうです。

温泉センター数馬の湯が目印。『数馬の湯』第二駐車場に滝の案内板があります。

滝到達までの難易度
☆☆☆★

コメント
階段、遊歩道が整備されているので雨などで濡れていなければ危険は少ない。

 

九頭竜の滝

檜原村の滝

九頭竜神社の少し先です。

道から案内板が見えますのでわかりやすいです。付近に街道が通っていたため『横道の滝』といわれていました。九頭竜神社ができてからこの滝で身を清める人々が現れ始めいつしか九頭竜の滝といわれるようになりました。

滝到達までの難易度
☆☆☆★

コメント
階段、遊歩道が整備されているので雨などで濡れていなければ危険は少ない。

 

夢の滝

檜原村の滝

奥多摩周遊道路旧料金所ゲートを越えてすぐ左に見える滝です。

大きな岩塊から枝状に分かれてながれる美しい滝。昔は滑滝『なめたき』といわれていました。

滝到達までの難易度
☆☆☆☆~★★★★

コメント
見るだけなら簡単。しっかりとした写真を撮るためには川に降りなければならないので難易度が上がる。この写真は川に入って撮影。私は転んで川に落ちた。

 

菅平の滝

檜原村の滝

幅のある優しい斜瀑。直瀑もいいですが、これも落ち着いていて素晴らしい。

場所がわかりにくいです。奥多摩周遊道路旧料金場ゲートに自動車を停車します。自動車で登ってきた坂を徒歩で下るとすぐ右側に登山道がありますのでそこから登ります。登山道をしばらく歩くと案内板があります。

滝到達までの難易度
★★★★

コメント
滝壺まで行くのにかなりの急斜面を下りる。ちょっとでも恐怖を感じたら止めよう。遭難したらしばらくは助けにこないと思った方がいい。携帯電話も圏外だった。

 

三頭大滝

檜原村の滝

『みとうおおたき』と読みます。

南秋川最大落差33mの立派な滝です。奥多摩周遊道路の都民の森駐車場から森林館へ徒歩で向かうと三頭大滝への登山口があります。片道20分から30分かかるのでなかなか大変です。ただ道は歩きやすいように工夫されていますので、子供連れでも安心して滝まで行くことが出来ます。

滝到達までの難易度
☆☆★★

コメント
遊歩道が整備されていて安全だが、滝までの距離が長いため時間がかかる。

北秋川の滝について

北秋川は檜原村役場先の橘橋T字路を右折した都道205号線沿いを流れます。

冬に凍ることで有名な払沢の滝はこちら側にあります。

 

払沢の滝

檜原村の滝

檜原村で唯一、日本の滝100選に指定されている滝です。

『檜原とうふちとせ屋』の看板が見えてきます。そこのY字路を左折、道なりに進むと無料駐車場があります。

払沢の滝は4段あり、総合落差は62m。写真の滝は26mの落差があります。払沢の由来はお坊さんが持つ払子(ふわふわがついている棒)。『ほっす』と読みます。

滝の姿が払子を垂らしたように見えることから命名。『払子→払子沢→払沢』の流れ。

夏は『払沢の滝まつり』が開催されライトアップされ、冬は滝が凍結します。毎年凍るわけではないので見られたらラッキーぐらいに考えておいた方がいいです。

滝到達までの難易度
☆☆★★

コメント
檜原村で一番有名な滝だけあってきれいに整備されている。駐車場から徒歩で10~15分。

 

茅倉の滝

檜原村の滝

橘橋T字路を右折し道なりに進むと右側に見える滝。

たしかT字路から2kmくらいかな。看板があるので注意して探せばすぐ見つかります。名前は水源の茅倉尾根から流れている茅倉沢から。

落差は18m。

滝到達までの難易度
☆☆☆☆

コメント
道路から見える。

 

小天狗滝

檜原村の滝

目印は千足のバス停。近くに滝の案内板があるので探してください。バス停付近に有料駐車場あり。柳沢林道を登ると滝への登山道があります。

林道は途中までバイクで行けました。後半は登山。車を停めるスペースは少ないので注意。小天狗滝は天狗滝のすぐ下にある滝です。この滝の詳細は不明。

滝到達までの難易度
☆★★★

コメント
登山。体力に自信がない方はつらいと思う。

 

天狗滝

檜原村の滝

小天狗滝の上部にある落差38mの滝。岩肌を舐めるようにゆっくりと流れています。

上述した払沢の滝からも天狗滝を眺めることができます。その姿は白糸のようで大変美しいです。

滝到達までの難易度
☆★★★

コメント
小天狗滝からさらに登るので体力がないと辛い。

 

綾滝

檜原村の滝

天狗滝から20分ほど登った場所にある落差21mの滝。

その名の由来は綾の織物のように落ちることから。また泡滝とも呼ばれています。

滝の横には不動明王が祀ってあります。戦国時代に檜原城が落城した際、城主の奥方がここに庵を建てたことが、この不動明王始まりと伝わります。

滝到達までの難易度
☆★★★

コメント
千足のバス停から歩いたら1時間以上かかる。まあまあしんどい。

 

不動の滝

檜原村の滝

南秋川とは別の不動の滝。

白倉のバス停を少し進んだところに滝の案内板があります。落差9mの小規模な滝。昔は近くにお不動様の祠があったそうですが、どうやら流されてしまったみたい。

滝到達までの難易度
☆☆☆☆~★★★★

コメント
道路から見える。滝壺まで行きたいなら川を渡らなければならない。

 

雨乞いの滝

檜原村の滝

都道205号をずーっと登って行くと藤倉という場所に着きます。それから藤倉の交差点を右折してしばらくすると左手に滝案内板が見つかります。

落差は8mと低いですが、勢いよく流れているので見た目と音は素晴らしいです。名前からして過去に雨乞いの儀式がここで行われていたのでしょう。

滝到達までの難易度
☆☆☆☆

コメント
車で行けるが、かなり奥地にあって遠い。

 

終わりに

檜原村の滝

まだまだ檜原村には滝があります。中には危険な沢登りをしないと辿り着けないマニアックな滝もあるそうです。

私は時間の都合で行けませんでしたが、また檜原村に行くことがあれば、沢登りの経験者と同伴して行ってみたいものです。

檜原村は都会の喧騒に疲れた方におすすめの自然スポット。『東京にもこんな場所があったのか?!』と知っていただければ幸いです。

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