草木ダムは1977年(昭和52)に渡良瀬川に設置された多目的ダムである。
完成当初は神戸ダムと呼ばれていたが、地元民の要望で沈んだ地区名をとって草木ダムと改名された。
草木ダムの主な役割は水害防止、様々な用水(水道、工業、農業)、そして発電も担っている。
過去に起きた悲惨な洪水被害を繰り返さないよう渡良瀬川沿岸の守りを固めるとともに、群馬県を始め、栃木県、埼玉県そして東京都の水瓶として活躍。
また草木ダムから排出された水力は下流にある4つの発電所を通り約2万世帯分の電気を生み出す。
そして、渡良瀬川流域はかつて足尾銅山鉱毒事件によって汚染された過去があるため、現在でも水質自動監視装置し厳重な水質の監視をしている。
草木湖底ギャラリー
これからお送りする『草木ダム・湖底ギャラリー』では渇水時にしかお目にかかれないレアな風景をお届けする。
上の写真は日光大間々線の打出沢にかかる内出橋。竣工は昭和32年6月。
満水時はもちろん見ることが出来ない。
名前不詳の橋。
当時の足尾線(わたらせ渓谷鉄道)を利用していた人からの情報によると『草木地区はV字の谷になっており、よく霧がかかっていた。それがなんとも幻想的な風景だった。』とのこと。
神社の石階段と思われる遺構。
石階段の先。
恐らく神社の参道跡だろう。
うん、間違いなくここは神社跡だな。
鳥居の礎石と鳥居の一部と思われる遺構。
草木ドライブイン
ダム近くの草木ドライブイン。ソフトクリームやジュース、お土産などを販売している。
私は霊的なものを殆ど信じていない。
”ただ火の無い所に煙は立たぬ”という言葉があるように『そこでかつて何かしらの出来事があったんじゃ?』と考察するのが好きだ。
草木ダム周辺の心霊スポットを紹介しよう。
草木橋
草木湖に架かる赤い橋。草木橋という。
下の石橋も渇水時にしかお目にかかれない。
草木橋には命の看板が掲示されていることから、そういうことなのだろう。
武尊神社
草木ダムの近くにひっそりと鎮座する武尊神社。
『ほんとにあった! 呪いのビデオ』で老婆の霊が出ると紹介されたことによって有名になった。
何度か訪問しているが、怪奇現象に遭遇したためしがない。
廃墟としての価値が高いと思う。
何故こんな人気のない所に神社があるのか?
草木ダム建設によって沈められた集落と関係があるとかないとか…。
沈められた神社はここへ移築されたが、人口の減少により管理が出来なくなり廃神社になってしまったという噂がある。
上記の『草木湖底ギャラリー』の神社跡が武尊神社の前身ではないかといわれている。
真相は不明である。
城下トンネル
『しろおりとんねる』と読む。
この辺りは昔から交通事故多発エリアで有名。
事故の多さに困り果てた当時の村長がここに供養塔を建立した。
それからというものの事故は激変したと云うが…。本当だろうか?
城下トンネルが心霊スポットと噂される根拠は以下の通り。
・カスリーン台風時の洪水で死体がこのあたりに沢山流れ着いた。
・足尾銅山から逃亡してきた人達が力尽きる場所。
・戦国時代に近くに城があって攻めら死者が出た。
・昔、上に処刑場があった。
といった感じ。
赤い車でトンネルを通過すると女性の霊が出ると聞いた。
私はこのトンネルを100回以上通っているが、霊に出くわしたことはないし事故に遭ったこともない。
トンネルの上に何かあるのではと思い探索してみた。
なかなか面白いものが見つかったので宜しければ↓
沢入トンネル
よく心霊スポットとして紹介されるトンネルですが理由はわからない。
トンネル画像だけではつまらないので側道探索をしてみた。
ちなみに群馬側はフェンスが張られているため立入禁止である。
栃木側は開いているので入れる。しかし落石が酷くかなり危険な状態になっている。
心霊スポットの根拠となるものは見つかりませんでしたが、文字が書かれた岩を見つけた。
『高崎昭五』と書かれている。(多分)
高崎市の人が昭和5年岩盤を切り開いて道を通したのかな?
はねたき橋
ちょっと草木ダムからは離れているが、ついでに紹介する。
これはみどり市の高津戸峡にかかるはねたき橋である。
詳細は↓
終わりに
草木ダムのある国道122号線沿いには、心霊スポット以外にも興味深い場所が多くある。
ただ、かなり事故の多い道なので、それだけは気を付けよう。
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