群馬県渋川市を流れる利根川に架かる綾戸橋。
一般的にはあまり知られていないが、一部の界隈で曰く付きの橋として扱われている。
私は幼少期の頃から綾戸橋付近を行き来していたので『事故があった』『人がよく飛び降りる』など不吉な噂を耳にしていた。
いちのまる
何があったんだろう?
久しぶりに綾戸橋を通る機会があったので調べてみることにした。
綾戸橋に纏わる事故や事件
1978年(昭和53)9月9日午前10時40分頃。
利根川に架かる綾戸橋架橋工事現場で橋桁が両岸から崩れ、約25m下の川に落ちた。
十数名の作業員が働いており、橋と共に9名が転落。
死者4名、重軽傷者5名を出す大事故になった。
利根川に架かる綾戸橋架橋工事現場で橋桁が両岸から崩れ、約25m下の川に落ちた。
十数名の作業員が働いており、橋と共に9名が転落。
死者4名、重軽傷者5名を出す大事故になった。
1990年(平成2)に2件の投身自殺が発生している。
短期間で起きている事件だが関連性はなさそうだ。
短期間で起きている事件だが関連性はなさそうだ。
調査が足りないだけで他にも事件や事故は起きている可能性がある。
御存知の方がいらっしゃればコッソリと教えていただきたい。
終わりに
旧赤城町側に石碑が安置されている。
文書の全容は解読出来なかったが、『御霊』や『昭和五十五年』と刻まれているので崩落事故に関係する石碑であることがわかる。
単なる噂だと思っていたが、実際に綾戸橋では数名の方々が亡くなっていた。
まぁ、綾戸橋に限らず、この流域の利根川は想像を絶するほどの激流で昔から多くの命を奪ってきた。
また、渋川~沼田間を走る国道17号は死亡事故多発地帯である。
この周辺は立地的に事故が起きやすい場所なのかもしれない。
コメント
綾戸橋付近って、両側の山が迫っていて急流ですよね。
架橋工事って難しそうって思ったら、
その時、こんな大事故が起きていたなんて知らなかったです。
上総 さん
谷になっていて、かなり急流で深度もあります。
新聞には『当時最新の工法で、なんで落ちたのかわからない』的なことが書かれていました。
『人がよく落ちる』という噂は聞いていましたが、私も調べるまでは事故を知りませんでした。
懐かしいなぁ、この事故。当時この界隈では騒がれた大事故でした。確か、銭高組が行った工事で、ディビダーク工法(押し出し工法)の橋梁だったような・・・。夜な夜な幽霊が出ると言うお決まりの噂話はよくありましたね。
太 さま
Twitterではお世話になっております。
当時としては新しい工法で造られたと新聞にあったような気がします。
そのあとに飛び降りもあったので、曰くつきの橋になってしまいましたね。
両側から構築していって中央で接続する寸前の事故だったそうです
本来両方の根元側に施工されるはずだったアンカーが無く重さに耐えられず
中央に向かって崩れたと見ました
こたこた さん
コメントありがとうございます!
当時の新聞記事を入手しました。
まさにその通りのことが書かれていますね。
一体が景勝地で江戸のころには交通の要所で地元の後藤文五郎さんという人が資材をなげうってトンネルを掘って難所も通行がたやすくなったという話を聞いたことがあります。その人の作った俳句に{紫陽花や今日の人見て色変える}と教えていただいたことがあります。
瀬木浩一 様
コメントありがとうございます!
間違いなく大昔は交通の難所でしたでしょうね
左岸はまだしも右岸によく道を設けようとするとは…。
耶馬渓の青の洞門の和尚みたいな方が群馬にもいらしたのですね。
時間があるときに調べてみようかと思います。
情報ありがとうございました。