長野県塩尻市の沓沢湖から東に200m程の距離に位置する観音路隧道。
沓沢湖については↓の記事をご覧いただきたい。
観音路隧道は1951年(昭和26)に造られた長さ約190mのトンネルである。
※塩尻市の『トンネル長寿命化修繕計画』には長さ187.8mと書かれている。肝心のトンネル名が『観音寺隧道』になっているのが気になるけれど、路線名は沓沢線であるし、建設年が1951年(昭和26)なので観音路隧道のことで間違いないだろう。
周辺には『沓沢湖、沓沢川、沓沢橋、沓沢線』と沓沢を冠する名称がやたら多い。これらと合せて沓沢隧道と称する方が自然な気がする。実際、沓沢トンネルと呼ばれることもあるようだ。
『観音路』を冠した理由はあるのだろうか?
おそらく観音路の名称は『信州筑摩三十三カ所観音霊場』に関係している。
トンネルのすぐ東にある心念堂は第27番札所で千手観音を本尊とする。心念堂から沓沢線に入り観音路隧道を抜けて30分程歩くと第29番札所の興龍寺がある。この寺の本尊は聖観音。
両寺を結ぶ沓沢線を観音路と読んだのではないかと推理してみた。当て推量なので間違っていたら申し訳ない。ただ全く関係がないとは思えないのである。
終わりに
観音路隧道には心霊スポットの噂が流れている。
オカルトサイトを読むと『トンネル付近で自殺した女性の霊や沓沢湖で亡くなった人の霊が出る』と紹介されていた。
トンネル内で事件や事故が起こったのであれば、幽霊の根拠として理解できるが『付近』はあまりに抽象的過ぎる。
沓沢湖については冒頭にリンクを貼ったから興味のある方はご覧いただきたい。
ほとんどの心霊スポットがそうなんだけど、根拠のないしょうもない噂ばかりが飛び交っていて辟易とします。
間違いなく事故や事件が起きた場所なら幽霊が出るといわれるのも心情的にわからなくもないけれど、全く根拠が見当たらないとね……。
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