心霊スポットと噂される十三佛だが、ここ神聖スポットじゃないか?

十三佛

福岡県八女郡広川町にある十三佛。

心霊スポットとして有名な場所だが、実際訪れて見ると宗教色の強い神聖な場所のように感じた。

それでは、十三佛について紹介しよう。

 

十三佛

入口で不動明王像が出迎える。

 

十三佛

更に奥へ進むと石碑と石仏が並んでいる。

刻まれていた文章をわかる範囲で書き写して来た。

河〇国〇山城主堅中八郎善暗〇當村開〇以前不智経○○

河〇矣而人亦未祢其竒〇〇則斯道学音云昔日之噴火〇日也不知

其説是耶非耶〇〇千〇闇窟地適百〇徒則潜遊千新〇則〇〇〇〇

〇貯耳故〇〇〇〇谷矣〇〇〇〇〇氏〇感悟〇〇〇穴哉〇〇

〇〇〇〇其根〇〇階空瀧其〇〇〇構造板妙〇且竒〇〇可日〇矣故則〇

次為〇〇〇〇〇明治三十二年其〇有志数名相〇遂開拓道路彫刻窟岩

〇〇〇〇〇〇其〇哉〇非為令誘惑迷信徒而唯在千積善止悪耶

故〇不顧浅〇〇諗〇〇〇佛之来歴以為紀念云〇〇

〇〇明治四十〇〇年冬 拾月某日 撰

〇は読めなかった部分。

摩耗している文字が多く意味の判別できる文章には残念ながらならなかった。

『城主堅中八郎』『當(当)村開〇』『噴火』『窟』『穴』『瀧』

恐らくは十三佛の由来が記されているのだろう。

 

十三佛

この洞窟の中に仏像や磨崖仏が点在している。

いちのまる
いちのまる

中は本当に真っ暗です!

 

十三佛

神仏や霊を殆ど信じていないつもりだが、こういうところに出入りする時は何に対してとかは特にないのだけれど、一度立ち止まり合掌、そして黙祷する。

精神の深層に染み込んだ言葉で表現出来ない謎の宗教心があるのかもしれない。

スマホのライトを頼りに、いざ進入!

 

十三佛

少しだけ荒れているようにも見えるが、管理はされていた。

じめじめとして独特なにおいが充満している。

コウモリがたくさん飛んでいたので糞のにおいかもしれない。

さぁ、奥まで行ってみよう!(本当に真っ暗…。)

 

十三佛

所々に燭台が掛かっている。

全ての蝋燭を灯したらいい雰囲気になるだろう。

新たな扉が開けるかもしれない。

 

十三佛

 

十三佛

磨崖仏。

 

十三佛

奥の壁に『岩屋山』と刻まれている。

長崎県の岩屋山だろうか?

 

十三佛

そういえば入口には『高野山』の石碑があった。

岩屋山も高野山も信仰対象として崇められる山である。

登頂記念に彫ったのか?信仰心の高ぶりによって彫られたのか?それは分からない。

 

終わりに

十三佛

奥はかなり狭まっていたが、更に行けそうだった。でもここでSTOP!落石が怖すぎる。

ここが心霊スポットになってしまった理由ははっきりしない。

過去新聞のデーターベースで『広川町 十三仏』と調べると一つだけ十三仏に関する記事が見つかった。

1993年(平成5)7月の記事に『広川町の観光パンフレット作製』の事が書かれている。

内容は『町内の主な名所は産業展示会館や石人山、弘化谷古墳、洞窟磨崖十三仏など。』というもの。

広川町は十三佛を観光名所にしたかったようだ。しかし、何故か心霊スポットになってしまった。しかも全国的に知られる程に。

どのような歴史のある場所か知らないが、歴史的な価値のある洞窟だと思うので整備して由緒などを示した説明板を置けばちょっとした観光地にならないのかな?と思った次第である。

コメント

  1. しん より:

    YouTubeをやっているものですが、いちちさんの、撮った写真を一枚YouTubeのサムネに使わせて頂く事は可能でしょうか?

    • いちのまる より:

      しん さま

      ご連絡ありがとうございます。
      どうぞ、お使いください。

      動画のurl、チャンネル名を教えていただければと存じます。

  2. 紅のプー太郎 より:

    元々、修練場として使われていたそうですが、何かの理由で放置され、理由は分かりかねますけど、地元のタウン誌が心霊スポットとして、紹介したのが始まりみたいですよ?

    • いちのまる より:

      紅のプー太郎さん

      こんばんは!

      洞穴手前の摩耗した石碑から推測するにそれなりの歴史はありそうですよね。

      地元のタウン誌が心霊スポットとして紹介してしまうとは…。昔はそういうのに寛容だったのかしら?
      今だったら叩かれてしまいそうです。

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