廃墟系の心霊スポットとして有名なイノちゃん山荘。
この山荘は無差別大量殺人事件が起こった現場だと噂されている。
気になったので可能な範囲で過去の新聞を漁ってみたが、わかり切ったことではあったがそのような情報は一切出てこなかった。もしそんな大事件が発生していれば間違いなくどこかに情報が残されている。
明らかなデマと断言しよう!
↑の写真のすぐ近くに廃墟があることにはあるようだ。
私が廃墟に入ったかどうかは御想像にお任せする。
ここが心霊スポットとして有名になったのは稲川淳二さんの『恐怖の現場~終わらない最恐伝説~VOL.2』で紹介されている『I山荘』が発端であろう。
彼は作品の中で『I山荘』についてこう語っている。
どういうところかと言うと、この場所っていうのは山荘があるんですよ。
近くに病院の施設、または収容施設なんでしょうかね。
精神的なその病と言うかな。その精神を病んでいる人がいて、そこを抜け出て、脱走してるかもしれない。
山荘の人間をですね、惨殺している。でそれをですね。あの風呂場で解体したという話があるんですよ。
私ね、殺人はあったかと思うんですよ。そのあたりどういうことなのかとなのかというね。
なんかとっても気になるのがあるのですよね。ちぐはぐな情報なんですよ。それを解明してみたい。
恐怖の現場~終わらない最恐伝説~VOL.2より引用
早口で何を言っているかわからない部分があり正確に書き写せなかった。
Amazonで動画がレンタルできるので、気になる方はレンタルしてご確認あれ。
動画を進めていくと殺人があった前提で話が進んでいくのだが、本当に事件があったのか甚だ疑問である。何か裏付けがあっての言葉なのだろうか?
こんなこと言ったらオカルト界隈の狂信者たち爪弾きにされそうだが、これが虚偽の情報なら結構な罪を犯していると私は思う。
場所を明記していないから問題なしということだろうか?
国土地理院の空中写真より引用
上記引用の航空写真は1969年(昭和44)4月28日のものでイノちゃん山荘がある場所を写している。
池の左斜め下にある建物がそれである。
廃墟、心霊スポット界隈では何らかの宿泊施設だったのではないかと推測されている。
国土地理院の空中写真より引用
これは1981年(昭和56)10月15日の航空写真。
増築され、ネットの画像検索で表示される渡り廊下が旧建物と繋がっていることが確認できる。
登記情報を確認すれば何の施設だったかわかるかもしれないが、労力がかかりすぎるのでそこまではしない。
終わりに
近くに住宅や工場があったので、聞き込み調査をすれば真実は簡単に判明するだろう。
ただ、荒らされた廃墟&心霊スポットが近所にある方々からしたら、私のような訪問者は堪らなく鬱陶しく感じるだろうから、私は心霊スポットの現地取材は滅多に行わない。(そこまでの情熱はないのだ)
読者の方から有益な情報をいただいたので、下部にあるコメント欄までご覧下さい。イノちゃん山荘について何か情報をお持ちの方がいらしたらこっそり教えてね。
コメント
管理人さんが感じられてる様に私もこの イノちゃん山荘 の件は
胡散臭さを感じてました。調べまくっても具体的なソースが全く無い。
最後に書かれていますが、詳細を知ってる(確実性のある)方は本当に教えてほしいですね。
あるいは自分がイノちゃんだ!とかw
追伸、調査内容に記事内容とも具体性があってとても良いと思います。
じっくり、観覧させていただきたくブックマークしました。
これからも新規記事期待しています。
310 さま
コメントありがとうございます!
イノちゃん山荘は怪しいですよね。
廃墟系の心霊スポットはこういう場所が結構多いです。
何となく不気味だから『事件が起きたんじゃないか?』から尾ひれはひれ付いていく感じ…。
お褒めの言葉ありがとうございます!
これからも是非宜しくお願い致します。
この地で殺人事件は起きておりません。
当方の知べでは、モデルとなったのは佐賀県鳥栖市で起きた佐賀隣人一家殺人事件と思われます。
山荘近隣に国立の精神科がある事で、話を後付けで関連付けしたのではないかと思われます。
尚、山荘は猿嶽古墳群の中にあり、近隣には勢福寺城跡が有る等、心霊スポットとして扱われやすい条件が重なったためにこのような話が流布されたものと推察します。
飛狐 さん
コメントありがとうございます!
やはり殺人事件は起きていないのですね…。
ホースの金具が盗まれて云々の事件ですね。
なるほど、勉強不足で古墳や城跡が付近にあることを知りませんでした。
とても参考になりましたありがとうございます!
時間があるときに飛狐さんの情報を参考に追記させていただくかもしれません。