栃木県宇都宮市と日光市に跨る鞍掛山へ!
馬の鞍のような外観をしていることから鞍掛山と呼ばれているそうだ。
以前紹介した鞍掛峠の道祖神と同じくここにも心霊スポットの噂がある。
どのような謂れのある山なのか?
登山してきたので、まずは鞍掛山の風景を紹介しよう。
鞍掛山の標高は492m。
そこまで高い山ではないけれど、割と急峻で登山に慣れていない方は苦労すると思う。
私はトレッキングポールを両手に、息を切らしながら頂上を目指した。
登山口を少し進んだ先に鞍掛山神社がある。
道中、首の無い石像を発見した。
これは双体神と呼ばれる道祖神のようだ。
神社の入り口を見張る守護神的な石像だろうか?
当初は鞍掛山神社に参拝して帰る予定だった…。
しかし、道を誤り一般的な登山道から外れた道を進んでしまったみたいだ。
一向に神社が見えてこない。
気づいた頃には頂上付近に近づいていた。
かれこれ30分くらい登っただろうか?
やがて、大岩と呼ばれる眺望ポイントに到着した。
休憩に持って来いの場所だったのでひと休み。
大岩からの眺望。
なんて清々しいのだろうか。
お蔭で疲れも吹っ飛んだ。
やっと頂上に到着!
大岩が頂上だと思っていたが違った。
この辺りで登山者と出会い下山ルートの状況を聞き把握する。
『登れたんなら大丈夫だよ。若いんだし。』と仰っていた。
山頂から歩いてすぐの場所に鞍掛山神社の奥宮が祀られている。
本宮を飛ばして奥宮に来てしまった。
神社の参拝方法に詳しくないが、これはルール違反なのだろうか?
さて、下山。
登山者から難易度は高くないと聞いていたので余裕かましていたが…。
石ころだらけの急斜面。
大雨によって道は流され、かなりの悪路に驚きを隠せない。
2回足を滑らせヒヤッとする場面も。
トレッキングポールを持参して正解だった。
苦戦しつつも下山に成功!
そして、目的の鞍掛山神社に着いた。
細菌や寄生虫などのことを考えて山の水はあまり飲まないようにしているのだが、耐えきれず喉を潤す。
岩の間に本宮へ上る梯子が。
最後の力を振り絞って暗闇を進む。
どんな風景なのだろうか?
石像が一つ安置されていた。
目玉のおやじ、或いはゆで卵をスライスしたものに酷似している。
憶測だが、よく神社に祀られている鏡を石像で模したのではなかろうか?
もし、詳しい方がいらしたら教えて欲しい。
終わりに
幾つかの心霊スポットサイトを確認すると、その殆どに老夫婦の幽霊が出ると書かれていた。
中には殺人事件があったとか、自殺が多いと紹介するサイトもある。
過去の新聞や国立国会図書館デジタルコレクションで調べてみたけれど、これといった情報は見つからなかった。
昔、修験者が修行のため鞍掛山に入ったという話もあるようだが、実際のところはわからない。修験道関連の山岳は昔から天狗が出没すると云われ、心霊スポット化することがある。
心霊スポットの噂とは全く関係のない情報だけれども、1868年(慶応4)に起きた戊辰戦争で旧幕府軍に追われた宇都宮藩主・戸田忠恕が鞍掛山神社の洞穴に身を潜めたという説がある。
老夫婦の幽霊が出るという噂の根拠はさっぱりわからなかった。山自体が神域のようなものなので、誰かが神様を幽霊と見間違えたのかもしれない。まぁ、私には神も霊も視えないのよくわからないが。
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