東京都大田区、池上本門寺の南方に位置する、養源寺と妙雲寺の墓地の間を通る急な坂道。
googlemapには養源寺坂と記されているが、これが正式名称だろうか。
また”首吊り坂”という俗称の類だと思われる名称も存在している。
現在、坂の正式な名称について調査しているので、判明次第追記しようかと思う。
養源寺坂(首吊り坂)の場所
東急池上線の池上駅から徒歩10分程の場所にある。
自動車で向かうなら池上本門寺に駐車場があるので、そこから歩いて行こう。
池上本門寺にも曰くがあるようなので、近日中に紹介するつもり。
養源寺坂(首吊り坂)について
坂上の屋敷で首吊りがあったため”首吊り坂”などと呼ばれているらしいが、根拠は見当たらない。
この種の話は、実際に事件が起こっていたとしても表沙汰にならない場合が多いため、地元の方々への取材が必須になる。しかし、私は取材を行っていない。1人で活動しているため1つのスポットに時間を掛け過ぎられないし、デリケートな事柄なため躊躇してしまうというのもある。また、例え取材をしても噂話の域を出ない情報を得るだけに終わる可能性が往々にしてあるから。(とどのつまり面倒くさいのである)
念のため私の出来る範囲で過去の新聞や古書に記載がないかと調べてみたが”首吊り坂”の根拠をここに示す事は難しそうだ。
終わりに
養源寺坂(首吊り坂)を登り切った右手に万両塚が鎮座する。
これは紀州徳川家初代藩主・頼宣の娘である芳心院の墓所である。
塚の建立に10000両費やしたため万両塚と呼ばれているらしい。
お堀に囲まれた凡そ300年前の立派な宝塔。
内部から”法華経巻子本八巻と骨壺”が発見された。
発掘調査から万両塚の付近には弥生時代から人間の営みがあり、古墳時代には首長の古墳が安置されていたことが判明している。
ここは歴史的に非常に価値の高い場所である。
『あれ?心霊スポットの話は何処ぞ?』という感じになってしまったが、これで筆を置く。
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