国道18号線旧道、群馬と長野の県境に位置する碓氷峠。
碓氷峠の見どころといえば、やはり秋季の紅葉観賞であろう。
碓氷バイパスの開通で交通量がめっきり減った碓氷峠だが、紅葉期はそれなりに混雑する。
と言ったものの私が訪問したのは梅雨の時期だったので、紹介する写真はほぼ緑一色になってしまった。
紅葉の外にも碓氷峠には歴史的遺構、溢れる自然、ドライブスポットなど、様々な魅力がある。
また、峠にある廃駅・旧熊ノ平駅は群馬の心霊スポットの中でも取り分け著名なので、併せて紹介しようと思う。
碓氷関所跡
この関所は江戸時代(1616年)に設置された。
五街道の一つ中山道にある関所で関東の出入り口として活躍。
中山道は東京の日本橋から滋賀県の草津までを繋ぐ道で、碓氷関所は入鉄砲出女の監視を特に重要視したそうだ。
嗣子や大名の妻女は人質や幕府への忠誠の証として江戸に住まわされていた。
これらの逃亡には謀反の疑いがかけられるため、幕府と大名は慎重に対応した。
関所破りは重罪で磔刑に処される。
碓氷峠鉄道文化むら
『碓氷峠鉄道文化むら』は一般財団法人碓氷峠交流記念財団が管理する鉄道テーマパーク。
現在、廃線になっている碓氷線(横川~軽井沢間)やアプト式、列車の歴史を学べる施設になっている。
鉄道好きにはたまらない場所であろう。
碓氷第三橋梁 めがね橋
碓氷峠一番の見どころ、めがね橋。正式名称は碓氷第三橋梁と言う。
1891(明治24)に着工、1893年(明治26)に竣工された煉瓦で造られたアーチ状の橋である。
国の重要文化財に指定されている。
私はここが大好きで何回行っても飽きない。
橋の上は整備され歩道になっているが、当時はこの上に列車が走っていた。
このトンネルは上で紹介した『碓氷峠鉄道文化むら』まで繋がっていて徒歩で散策することが可能だ。
このトンネル群にも心霊スポットの噂がある。
日没にトンネルを散策してみたが、内部は真っ暗で少々怖かった。
霊的な恐怖と言うよりは、暗闇と孤独感が人間の本能に干渉しているように感じた。
なんで旧熊ノ平駅は心霊スポットなの?
旧熊ノ平駅は国鉄(日本固有鉄道)信越本線にあった廃駅である。
ここが心霊スポットになってしまった理由は過去に発生した2つの大事故が関係していると考えられる。
一つ目は1918年(大正7)に起きた構内での脱線事故。
異常はあったものの列車重量が軽量だったので、補助機の力を借りて再出発を試みる。
しかし急勾配での停車と様々な要因が重なり列車は補助機と共に後退を開始。
ブレーキが効かなくなった列車はスピードを増し、駅の側線に進入、車止を越え岩壁に衝突した。
この事故で4名の方が亡くなっている。
二つ目は1950年(昭和25年)の崩落事故。
旧熊ノ平駅宿舎が土砂に飲み込まれ人々が生き埋め状態になった。
手作業での救助を行っていると、更なる土砂崩れが発生し二次被害が起きてしまった。
結果的に50名もの死亡者を出す大事故になる。
旧熊ノ平駅には崩落事故被害者を弔う熊ノ平殉難碑が建立された。
旧熊ノ平駅にある変電所跡。
私は立入禁止場所には入らない主義なので中の様子はわからない。
![いちのまる](https://tabi-and-everyday.com/wp-content/uploads/2023/03/bbccf44b5c419ba1279e976800a86bb3-1-e1679113041481.png)
廃墟探索系のブログで紹介されているので気になる方は検索して下さい。
最近は不法侵入に対する取り締まりが厳しくなっているので侵入はおすすめしない。
終わりに
大きな事故や事件が起きた場所に心霊スポットの噂が流れてしまうのは止むを得ないことなのかもしれない。
心霊スポットに在りがちな不法侵入とか破壞行為さえなければ、何の問題もないのだが…。
コメント
平成2年にこのめがめ橋から横川方2つ目のトンネル、そのトンネルの横川寄り出口で排ガス自殺が有りました。
詳しくは書きませんが、通報する前から色々有りました。
霊感の有る姉に付いて来たみたいですが、その後成仏されたと言ってました。
事故で亡くなった方の成仏されていない御霊の方が出てくるのかもしれませんね。
ご冥福をお祈り致します。
信州旅行中の姉弟と甥 様
コメントありがとうございます!
おぉ、貴重な情報ありがとうございます!!
つい最近も転落された方がいたようなので、何かあるのかもしれませんね