福岡市東区箱崎にある米一丸の塔。(米一丸地蔵尊、または米一丸供養塔とも呼ばれる)
どうやら、ここは心霊スポットとして知られているようです。
とういうことで、米一丸の塔の由縁と心霊スポットと言われるわけを調べました。
それでは参りましょう!
米一丸の塔(米一丸地蔵尊)の場所
福岡県道550号浜新建堅粕線、箱崎6丁目の信号の角にあります。
福岡市方面から箱崎6丁目信号を右折して線路高架下のすぐ右に有料駐車場があります。
米一丸伝説
文治年間(1185年~89年)。
駿河国の貴族・米一丸には八千代姫というとても美しい妻がいました。
主君の一条氏が八千代姫の評判を聞き恋に落ちてしまいます。
一条氏は米一丸に『博多に行って質入れした刀を取り戻して欲しい。』と命じます。
これは八千代姫を米一丸から奪うための策略でした。
米一丸は博多で刺客の夜襲にあい重傷を負いながらも箱崎まで逃げ落ちますが…。
命運尽きて箱崎で自害し果てます。
そして八千代姫は夫を供養し、彼の後を追いました。
駿河国の貴族・米一丸には八千代姫というとても美しい妻がいました。
主君の一条氏が八千代姫の評判を聞き恋に落ちてしまいます。
一条氏は米一丸に『博多に行って質入れした刀を取り戻して欲しい。』と命じます。
これは八千代姫を米一丸から奪うための策略でした。
米一丸は博多で刺客の夜襲にあい重傷を負いながらも箱崎まで逃げ落ちますが…。
命運尽きて箱崎で自害し果てます。
そして八千代姫は夫を供養し、彼の後を追いました。
以上が米一丸伝説です。
箱崎の里人は米一丸を哀れに思い、九重の塔を建て彼の霊を祀りました。
米一丸の塔が心霊スポットと言われる理由
この悲恋物語が心霊スポットと噂される原因かと思いきや!
多少は関係あるでしょうが、別にあるようです。
それでは、ちょっと上に張り付けたgoogle mapをご覧ください。
米一丸の塔の東に線路があります。現在は高架線になっていますが、昔は地べたに線路が走っていて踏切がありました。
心霊スポットとして有名になった理由は今は無き踏切です。
米一丸踏切(付近の線路)で事故が多発したため米一丸と姫の霊が悪さをしているのではないかと噂されるようになったとのこと。
1991年8月8日の西日本新聞社の朝刊に『吉塚~貝塚間は九州一踏切事故が多い。過去10年間に9件の事故が起き8人が亡くなる。』とあります。
また、2009年8月8日の朝日新聞・西部地方版に米一丸踏切のことが書かれています。記事の中で70代の女性が『幼い頃から何度も身投げがあり、怖かった。』と語っています。
終わりに
高架線にしてから当然の如く事故は無くなりました。
事故を霊の仕業だと騒ぐ人もいましたが、『ただ、見通しが悪かっただけ。』と言う冷静な人もいたようです。
踏切事故と米一丸伝説が相まって心霊スポットの噂が流布されたのでしょう。
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