心霊スポットとして知られていた阿蘇大橋。
その根拠は自殺が多発したから。
今はもう存在しない。
2016年(平成28)4月、熊本地震が発生。
地震によって山の一部が削げるように落ち、JR豊肥本線、国道57号、そして阿蘇大橋は谷底へと流された。
写真は地震から3年後の様子である。
未だに復旧は終わっていない。
山肌の復旧工事と並行して、元阿蘇大橋があった場所の下流に新たな橋が架けられようとしている。
当時、ニュースや新聞で被災地情報を見たが、殆ど実感はなかった。
実際に現地へ訪れ景色を目の当たりにすると、被害状況の甚大さに心が激しく動揺した。
国土交通省 九州地方整備局(現地復旧案内板)より
復旧工事についての案内板があった。
二次災害が防止の対策がしっかりと練られている。
私は過去の風景を知らない。
日頃から往来していた方々のショックは計り知れないものであろう。
この場所に立ったとき、柄にもなく涙がこぼれそうになった。
青い看板の虚無感がひたすらに心苦しい。
もう、ここに橋が架かることは無いのだろう…。
追記
Twitterの相互フォロワーの方から阿蘇大橋のその後の写真をいただいた。
地すべりが発生した場所には『数鹿流崩之碑』の碑が建ち災害史を後世に伝えている。
また対岸には阿蘇大橋の残骸をそのまま残しているとのこと。
いちのまる
貴重な情報&写真をありがとうございます!
コメント
1980年代に、酷い時期は週1~2人は橋から飛んでおり、少なくとも約80前後の方々が亡くなられてるはずです。
正直なところ、橋にクレーン車や警察車両が止まってると「・・・・またか⁉」とゆう気分でしたし、嫌な感じが拭いきれませんでした。
崩落するまでの末期は、人差し指と中指2本が入るかどうか?の目が細かい網目のフェンスが設置され、高さが2m半くらいあったから、ほぼ身投げは皆無みたいでした。
身投げを思い止まらせる為に、設置された「まてまて地蔵」は今も健在で、たまに花束等が置いてありますよ。
ぷ~太郎 様
コメントありがとうございます!
80名前後も飛び降りているのですね
橋の袂に花束が手向けられている地蔵尊がありましたけど、あれが『まてまて地蔵』だったのでしょうね。
何故か写真は撮りませんでした。