東京都葛飾区の立石地区に伝説の石『立石様』がある。
立石という地名はこれが由来になっているらしい。
その伝説から心霊スポットとして紹介されることもあるが、歴史的に見て曰く付きの場所と云うよりは単なる史跡、或いはB級スポットのような場所だと私は感じた。
過去の新聞に『立石様』に関する記述があったので要約して紹介しようと思う。
立石様へのアクセス
最寄り駅は京成本線の青砥駅か京成押上線の京成立石駅。
青砥駅/京成立石駅から徒歩10分程で着く。(京成立石駅からの方が少々近い)
付近に有料駐車場もあるので、車で行けないこともない。
立石様の歴史
地面から数センチだけ露出したこの石が『立石様』である。
2005年(平成17)の読売新聞で紹介されていた記事を箇条書きにて紹介する。
本当はそのまま引用したいのだけど、著作権の問題で出来ないので、原文が気になる方は図書館かデータベースサービスで調べて下さい!
立石様の言い伝え
・石に触れると祟られる(呪詛石説)
・冬は石が欠け、夏になると元通りになる(活蘇石伝説)
・立石様の根は果てしなく青砥駅まで続く(根有石伝説)
・中川が蛇行している理由は、立石様の根があって掘削出来なかったため(根有石伝説)
立石様の素材は房州石で遥か昔に千葉方面から人工的に運ばれて来たことが分かっている。
この地域は沖積地で大きな石が珍しく、いつの頃からか信仰の対象として祀られるようになったと云う。
区の博物館学芸員の方によると、祟りの言い伝えが流布されるようになったのは江戸時代末期頃で、神聖化されていた立石様を守るため里人が噂を流したのではないかと話している。
江戸時代には30cm位の高さがあったらしいけれども、明治から昭和に掛けての戦争の際に『立石様の欠片をお守りにすると銃弾に当らない』という願掛けが流行ったため徐々に削り取られ今の姿になってしまった。
終わりに
萬年一氏の葛飾区の民話と伝説『葛飾百話』にも立石様についての記述があるらしいのだが、残念ながら手に入らなかった。
ヤフオクで出品されていたこともあるので、チャンスがあれば入札しようかと思っている。
歴史を振り返ってみると、立石様は良い意味で似非心霊スポットだという事が分かった。
訪れるのは自由だが住宅密集地なので、くれぐれも騒がないよう注意してもらいたい。
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