白山神社には宇都宮藩の土堂原刑場で処刑された根来衆の首塚、胴塚があったと云う。
根来衆の処刑に関しては土堂原刑場跡の記事で触れているので、興味のある方は下のリンクから御覧あれ。
うつのみや歴史探訪の記述
白山神社裏の林の中に根来塚がある。神社付近は住宅が密集し、林は荒れ果てているので、容易に足を踏み入れることは難しいが、塚は林の北東隅にかなり崩れた状態で存在する。伝承によれば、古くは首塚・胴塚・馬塚という三つの塚があったといい、首塚・胴塚は処刑された根来組同心を首と胴を別々に埋葬したが、今に残る塚はそのうちの一つであるという。
塙 静夫 著『うつのみや歴史探訪』122頁より引用
上の写真は2020年(令和2)11月に撮影したのだが、白山神社の周囲は完全に住宅地となっており、うつのみや歴史探訪にある”白山神社裏の林の中”の文言に少々違和感を感じた。
『別の場所だったのか?』と一抹の不安を感じたけれども、どうやら数年前までは鬱蒼とした林を背後に置く神社だったらしい。過去の写真を見ると印象が全く異なっていて驚いた。
ネットで画像検索すると過去写真が数枚出てくるので、気になる方は調べてね!
白山神社について
読み方:はくさんじんじゃ
総本社:石川県の白山比咩神社
御祭神:白山比咩大神(菊理媛神)、伊邪那岐尊、伊弉冉尊
神体山:白山(石川県と岐阜県の境界にある標高2,702mの山)
御利益:縁結び、夫婦円満、家内安全、その他いろいろ
白山比咩神社の分社は全国に2000社以上分布する。宇都宮市域だけでも5社あるとのこと。
御利益の縁結びは、日本神話の中で菊理媛神が伊邪那岐尊・伊弉冉尊夫妻を仲裁した功績が由来している。
今回訪問した宇都宮竹林町の白山神社の由緒は不明である。
終わりに
白山神社に心霊スポットの噂が流れているのは、ほぼ間違いなく根来塚の存在だろう。
境内の裏手に石祠と伐採された御神木(?)があった。もう少し奥にも祠が並んでいたようだ。
もしそれが根来塚だったら…。と思うと何故もっと隈なく探索しなかったのかと悔やまれる。
コメント