廃墟系心霊スポットとして有名な阿蘇観光ホテルを外から眺めてきた。
当然の如く立入禁止である。
私は離れたところから外観を撮影しただけなので、内部の写真は一枚も無い。
気になる方は勇気ある侵入者のサイトへどうぞ。
阿蘇観光ホテルは昭和天皇が宿泊するほどの由緒あるホテルであったが、1999年(平成11)に閉館してしまった。
原因はマイカーの普及で日帰り観光客が増え宿泊客が減少したことにあるようだ。(それだけでは無い気もするが…。)
運営は九州産業交通で、累積赤字は17億8800万円に上った。
熊本日日新聞にホテルの情報が散見していたので以下にまとめる。
1939年(昭和14)
・幻の東京オリンピックを控え政府から資金の融資を受けた国策ホテルとして開業。
・ホテルが掘削を進めていた雀の地獄で熱湯が噴出した。(雀の地獄は湯の谷温泉の一部だと思われる)
・大阿蘇観光道会社が阿蘇観光ホテル~湯の谷温泉蘇峰館~豊肥線赤水駅~湯の谷間の道路事業完成
・幻の東京オリンピックを控え政府から資金の融資を受けた国策ホテルとして開業。
・ホテルが掘削を進めていた雀の地獄で熱湯が噴出した。(雀の地獄は湯の谷温泉の一部だと思われる)
・大阿蘇観光道会社が阿蘇観光ホテル~湯の谷温泉蘇峰館~豊肥線赤水駅~湯の谷間の道路事業完成
1958年(昭和33年
・昭和天皇がご宿泊。
・昭和天皇がご宿泊。
1964年(昭和39)
・火災で全焼。
・火災で全焼。
1966年(昭和41)
・昭和天皇、2度目のご宿泊。
・昭和天皇、2度目のご宿泊。
1999年(平成11)
・閉館。
・閉館。
1999年(平成11)12月15日、最後の夜は約90名の宿泊客があった。殆どが名残を惜しんだ常連客だったとの事。
フロントの横には従業員手作りのクリスマスツリーが飾られている。今も未だあるのだろうか?
翌午前10時、最後の客を見送り歴史に幕を下ろした。
終わりに
阿蘇観光ホテルの閉館について書かれた新聞記事を見ていると『閉館してしまうことの残念さ』がひしひしと感じられる。そこに心霊スポットを匂わせるような情報は皆無であった。
一体、何がここを心霊スポットとして有名にしたのであろうか?
・稲川淳二氏の恐怖の現場シリーズで阿蘇大橋と共にホテルが紹介された
・清水崇監督のホラー映画『輪廻』のロケ地が廃墟となった阿蘇観光ホテルだった
恐らくこれらが原因だろう。もともと廃墟として有名な場所であったが、ホラー界の二人の大御所に取り上げられたためオカルト界隈で酷く騒がれるようになり、やがて一般にも噂が拡散されていったに相違ない。
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