熊本県玉名郡南関町にある松風洞。
ここ、心霊スポットと言われているみたいだ。
なんでも『クラクションを5回鳴らすと老婆の霊が出る』なんて云う噂があったりする。
日本各地の心霊スポットを巡っているが、クラクション系心霊トンネルはこれで4つ目!
一体幾つあるのだろうか?
松風洞の名の由来
南関町の名の由来となる関所が福岡県みやま市にある。(関所の場所ははっきりしていない)
その関所を『松風の関』と呼ぶ。恐らくトンネルの名前もこれから採ったのであろう。
ちなみに『松風の関』も心霊スポットとして紹介するサイトがある。刑場を併せ持つ関所は多いからだと思う。まぁ、気持ちは分からないでもない。
松風洞の入口に石碑があった。
今で言うトンネル銘板。石碑に施工者の個人名。時代を感じる。
『トンネル上部に何かないかな?』と脇の獣道から登ってみた。
少し登ると3m程の高さの土壁が立ちはだかる。
土壁には幾つかの洞穴があったが、半分以上埋まっていた。
何に使われていたのだろうか?
土壁以外にも周辺に洞穴が点在している。
間違いなく人間が掘った穴である。
横穴式の古墳には見えないし史跡っぽさは皆無。もしそうだとしたらもう少し整備されていても良い気がする。
防空壕だろうか?
トンネルの上部から地上を眺める。
あれは私のミニバンだ。
下山中、祠を発見!
空の石祠。ここだけ時間が止まっているような感じがする。
他にも↑
とか。
などの謎の遺構が転がっていた。神社でもあったのかな?
終わりに
松風洞の最上部には鷹ノ原城(南関城)という城跡がある。(私が登った更に上)
鷹ノ原城・三の丸跡の真下に松風洞は掘られている。
鷹ノ原城は1600年(慶長5)に加藤清正の家臣・加藤正次が築城したと伝わり、江戸幕府が発布した一国一城令で廃城となっている。1615年(慶長20)に廃城なので、たった15年で城としての歴史は閉ざされてしまった。
本丸跡に『城ノ原官軍墓地』がある。これは1877年(明治10)の西南戦争で戦死した官軍将兵77名の墓地。上部にお墓のあるトンネルはどうしても心霊スポットの噂が立ちやすい。
ただ墓地の位置は松風洞とズレているし、何より官軍墓地からどう繋がって『クラクションを5回鳴らすと老婆の霊が出る』という話になるのだろうか?全く意味が分からない。
オカルト界隈の熱狂的な信者が杜撰な情報に踊らされているのをよく見かけるが、彼らにとっては心霊の根拠なんて些末な問題なのかもしれない。
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