戦場ヶ原が心霊スポットってホント?!ここは戦場だったのかしら?

戦場ヶ原

戦場ヶ原は標高約1400mの平坦地に広がる湿原で、周囲は男体山・太郎山・大真名子・外山・温泉ヶ岳などの2000m級の山々に囲まれ、南には日光の名所・中禅寺湖や華厳の滝がある。

戦場ヶ原には心霊スポットの噂がある。戦争を連想させるような名前なので気持ちはわかる。

知り合いに『武士の霊が出た!』と言う人がいたが、ここは神話上の戦場であり、人間同士が争った歴史はない。

武士の霊が出るはずないのである。

二荒山(男体山)と赤城山の神様が領地を巡って争った場所が戦場ヶ原だと伝わる。

二荒山の神様は大蛇、赤城山の神様は大ムカデに化けて戦ったそうだ。

一般的には二荒山の大蛇が勝利を収めたとされる。

二荒山が大ムカデ、赤城山が大蛇に化けたという物語もある。

下野国(栃木)と上野国(群馬)が分裂する際に起きた諍いと、この神話が関係するという説もあるらしいが、どうだろうか?

 

終わりに

念のため戦場ヶ原で心霊スポットに関係がありそうな事故や事件が起きていないか調べてみた。

1951年(昭和26)11月24日
戦場ヶ原開拓農場建物から発火した火災に駆け付けた消防自動車が転覆し、重傷者2名、軽傷者6名。
1981年(昭和56)5月29日
国道120号線、戦場ヶ原付近で観光バス同士が衝突。
小、中学生ら70名が怪我を負う。

両者とも大きな事故だったが、幸いにも死亡者は出なかった。

恐らく、戦場ヶ原に幽霊は出ない。代わりに熊が出る。

幽霊よりも熊の方が断然恐ろしいので、散策する際は十分に気を付けよう。

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