火葬場の跡に設けられた天使の森公園ってどんなとこ?

天使の森公園

千葉県佐倉市大蛇町に天使の森公園という可愛らしい名前の小さな公園がある。

園内には僅かながらのベンチと天使の羽を頂に置くモニュメントが置かれている。

モニュメントの側面には以下のように刻まれていた。

この記念碑に刻まれた歌は、この地より永久の旅立ちをなされた御霊の安らかなることを祈るとともに、地域の安寧と発展への願いを託されたものであり、『天使の森』の命名者である本組合元議会議員の○○○○氏により詠われたものであります。

平成九年二月 佐倉市、四街道市、酒々井町葬儀組合

天使の森公園の完成にあたってより

 

天使の森公園の場所

天使の森公園

駐車場は無く、駅からも遠い。地元の住民のために開かれた公園である。

私は20分程かけて京成本線・大佐倉駅から歩いて向かった。

なかなかに複雑な道程を辿らねば行き着かないので、googlemapなどのナビ機能を片手に向かう事をおすすめする。

 

 

天使の森公園の前身

天使の森公園

モニュメントの文に”この地より永久の旅立ちをなされた御霊の安らかなることを祈る”と”平成九年二月 佐倉市、四街道市、酒々井町葬儀組合”と記されていることから、ここには葬儀関係の何かがあったと予想出来る。

佐倉の街角記憶』を拝見したところ天使の森公園の前身に関する記事を発見したので引用させていただく。

かつて本町のバス通りには、「天使の森入口」という看板が建っていました。さぞや素晴らしい森があるのだろうと思い、小学生の私は、天使の森に行ってみたいと祖母にせがんでみたところ、そこは焼き場(火葬場)だよ。と教えられました。

佐倉の街角記憶より一部引用

どうやらここには火葬場があったようだ。

 

天使の森公園

出典:国土地理院/空中写真を切取・編集引用(1965/09/30(昭40)撮影)

千葉県の地方新聞によると葬祭組合は1965年7月に設立したと書かれている。

空中写真の真ん中にある建物が現在、天使の森公園がある場所。

 

天使の森公園

出典:国土地理院/空中写真を切取・編集引用(1966/08/29(昭41)撮影)

いちのまる
いちのまる

1965年(昭40)時点より土地が拡張されていますね。

 

出典:国土地理院/空中写真を切取・編集引用(1985/01/05(昭60)撮影)

いちのまる
いちのまる

20年間で家が建ちまくっているね。火葬場の直ぐ近くなのに…。

 

出典:国土地理院/空中写真を切取・編集引用(1997.10.27(平9)撮影)

旧火葬場が更地になっていて、右隣に斎場&火葬場が新設されている。

この後に天使の森公園として整備されたという訳だ。

 

終わりに

天使の森公園

古めかしい井戸のポンプがあった。火葬場時代に利用されていたのだろうか。

一部のオカルティックなサイトでは『生きたまま焼かれた方が霊となって彷徨っている。』と紹介されていた。

恐怖を煽る虚言の類だと思っているけれども、私には幽霊が見えないので何とも言えない。

現役の火葬場に心霊の噂はあまり聞かないが、役目を果たした火葬場は何故か心霊スポットになりがちである。

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