私がオカルト界隈に生息しているからだろうか?
『新小岩駅といえば?』と問われたら、まず自殺を思い浮かべてしまう。
新聞のデータベースで『新小岩駅 自殺』などと検索すると、1958年(昭和33)~2013年(平成25)の間に20件程の記事がHITする。全て詳細までは確認出来ていないので一部は新小岩駅外で起きた事故の記事もあるかもしれない。
特に2011年(平成23)7月12日に発生した飛込み自殺は印象的でニュースで流れていたのを今でも覚えている。女性が成田エクスプレスに跳ね飛ばされて駅の売店に激突し、売店のガラスを打ち破り店員と接触。店員は左足に打撲を負い、また付近にいた男女3名が飛び散ったガラスの破片を受け怪我を負った。飛び込んだ女性は即死だった。
鉄道人身事故データベースによると2011年(平成23)から2018年(平成30)の間に新小岩駅で48件の人身事故が発生していることがわかる。2011年以前から人身事故は発生していたが、上記の事件をきっかけに成田エクスプレスが高速で駅に進入することが知られ件数が増加してしまったようだ。
現在の新小岩駅の実状
自殺の名所のレッテルを貼られてしまった新小岩駅であるが、2019年(平成31)以降は自殺件数が減少している。というか殆ど発生していない。
一体何が起こったのだろうか?
2018年(平成30)12月8日から総武快速線3、4番線にホームドアが設置された。成田エクスプレスなどの特急が通過するホームで自殺の多くはここで起きていた。簡単に乗り越えられそうな柵だが、かなりの効果があったようだ。
また、ホームドアは自殺だけではなく泥酔者などの転落事故防止の役目も担っている。
終わりに
新小岩駅ではホームドア以外にも自殺防止のための様々な施策が取り入れられた。
・青色の半透明の屋根を取り入れ精神を穏やかにさせる
・線路方面を向いていたベンチの方向を変える
・ヒーリング音楽や画像を流す
・警備員を巡回させる
・所々に鏡を設置し多角面から人の動きを把握出来るようにする
これらの取り組みが功を奏してか、新小岩駅は自殺の名所という不名誉な評判を払拭しつつある。
多くの人々が亡くなっている事実は消えないため幽霊云々の噂はしばらく無くならないかもしれないが、時を経て薄らいで行くだろう。
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