日本三大奇勝の一つ耶馬渓。
紅葉、新緑の季節に訪れれば自然の芸術的風景に圧倒され得も言われぬ感動に心が支配されることでしょう。
ここは景観を目的として訪問する方々がほとんどです。下から見るだけでも十分に耶馬渓観光を楽しめるのですが、私は『あの奇石の上はどうなっているの?』とか『上から麓の景色を眺めたら気持ちいいだろうな!』とか気になってしまうのです。
という訳で本耶馬の古羅漢探勝道を探索してきました。
古羅漢探勝道
古羅漢探勝道には2つの出入口があります。
羅漢寺トンネル前の駐車場と『門前茶屋のどか』さんの対面。上の写真は後者。
序盤は急な階段と簡単な鎖場が続きます。意外と長くてしんどいです。
しばらく進むと室町時代に彫られたと推測される毘沙門天の摩崖仏が出迎えます。
この辺りから『落ちたら死ぬ!』ゾーン。足場も鎖もしっかりしているので慎重に進めば大丈夫。
ところどころに石仏が安置されています。
岩塊を鎖で登っていきます。
登り切ったところで撮影。あの五輪塔はどうやってここまで運んだのだろうか?
大昔は修行場だったらしいので、たぶん修行の一環で頑張ってちょっとずつ運んだのかな。
これは国東半島の至る所にある国東塔と呼ばれる仏塔。
塔身から木像の毘沙門天像が発見されたとのこと。
一枚目の写真の右に映る塔がこの国東塔です。結構な高さにあります。
下山開始。来た道を戻るのではつまらないので、羅漢寺駐車場方面へ降りていきます。
ここは降りづらくちょっと怖かったです。
梯子の上から眺める天人橋。
ここが古羅漢で一番の見どころだと思います。
天人橋の下にある小屋の中には南北朝時代ごろの観音菩薩像があります。
左膝のあたりに丸印が見えますが、ここに小さな木造の五輪塔が埋め込まれていたそうです。さらに五輪塔の中には紙片と人の歯が入っていました。
この紙片には『正平十七年九月十二日金剛仏子道悟敬白』としるされていることから、一三六二年(室町時代)道悟という僧が誰かの供養のため建立し、歯を納入したと考えられています。
中津市教育委員会
とのことです。
登山終了!
天人橋の上に登ってみたかったです。行けるかどうかは知りませんが。
羅漢寺トンネル前駐車場から撮影した様子です。
右側も登れそうですね。時間があったら行ってみたいと思います。
終わりに
古羅漢探勝道は1時間くらいあれば登れる気軽な山です。
本耶馬渓メインスポットではありませんが、羅漢寺に寄って時間があるなら是非登っていただきたいおすすめ登山道です。
本耶馬渓の競秀峰にも登ってきたので↓もご覧ください。
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