
東京都西東京市谷戸町の谷戸せせらぎ公園内にある龍神の井戸。
かつての谷戸は窪地を少し掘ればすぐに水が出てきたそうです。浅い井戸では手酌で汲めるほどだったといいます。梅雨になると出水して湿地帯に変化するような場所もありました。
龍神の井戸はその名残といえましょう。

昔このあたりの土地は、地下水が豊かで、少し地面を掘ればすぐに水が湧き、人々はその水のめぐみを受けてくらしていました。
その人たちは、泉に水と深い関係のある竜をお祭りしたといわれています。限りある水を大切にすることを学びたいという意味で、『龍神の井戸』という名を付けました。
井戸水を使用していますので飲むことはできません
現地案内板【龍神の井戸】より

公園で遊んでいた少年たちが入れ物に水を注いでいたけど、飲むわけじゃないのかな?
終わりに

龍神の井戸の由来を調べてみましたが、情報はありませんでした。
田無市史『行事と信仰』の章に雨乞いの祭りについての記述がありました。直接的な関係はないかもしれませんが、龍神の文言があったので紹介します。
・青梅の御嶽山にある滝から水をもらう(井の頭の弁天様の場合もあった)
・田無に戻ってくるとせき止めた田無用水にもらった水を流す
・その水をかぶり身体を清める
・龍神様を呼ぶために神輿を担いで田無神社から谷戸まで練り歩く
・三日のうちに雨が降らなかったら再度挑戦
要約するとこんな感じ。雨乞いの儀式は1945年(昭和20)頃まで行われていたそうです。
龍神の井戸の案内板に”泉に水と深い関係のある竜をお祭りしたといわれています。”とありますから、大昔から田無一帯では龍神に対する信仰が厚かったのかもしれませんね。
諸説ありますが、田無の地名の由来は『水が乏しく、田んぼがない』からといわれています。水源豊かな谷戸にいらっしゃる龍神様を迎えにいくという発想だったのでしょうか。


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