東京都世田谷区豪徳寺にある世田谷城跡。
幽霊が出るという噂があるらしい。
私は2年間程、城跡から徒歩5分圏内のアパートに住んでいたことがある。
しかし、心霊スポットとは知らず、ほぼ毎日のようにここを横切っていた。
いちのまる
灯台下暗しです!
世田谷城は武蔵野台地の一角、南東に張り出した舌状台地の先端部に立地し、西・南・東の三面に烏山川が蛇行し、北には小支谷が入る。
十四世紀後半に吉良治家が居住したのに始まると伝える。世田谷城跡 案内板より
世田谷城は清和源氏の流れを組む足利氏の支族・吉良氏によって築城された。
戦国時代には後北条氏と婚姻関係を結んだ。配下ではなく食客のような立場だったらしい。
1590年の豊臣秀吉による小田原征伐で後北条氏が滅びると、世田谷城は豊臣勢に接収され、そのまま廃城となったと云う。
何故、心霊スポットなのか?
恐らくは戦国時代に活躍した吉良頼康に纏わる伝説が関係しているのではないかと思う。
頼康には多くの側室がいた。
なかでも常盤姫は美しく特に寵愛されていた。
やがて、彼女は身籠る。
すると、嫉妬した他の側室らは、頼康に讒言し、彼女を陥れようとする。
あれだけ可愛がっていたはずの常盤姫を疑い始める頼康。
そして遂に常盤姫を誅殺してしまう。
姫は幼い頃から可愛がっていたシラサギの足に遺書を括り付け放ち、死んだ。
身の潔白を証明するため、或いは父親に助けを求めるための手紙だったと云う。
なかでも常盤姫は美しく特に寵愛されていた。
やがて、彼女は身籠る。
すると、嫉妬した他の側室らは、頼康に讒言し、彼女を陥れようとする。
あれだけ可愛がっていたはずの常盤姫を疑い始める頼康。
そして遂に常盤姫を誅殺してしまう。
姫は幼い頃から可愛がっていたシラサギの足に遺書を括り付け放ち、死んだ。
身の潔白を証明するため、或いは父親に助けを求めるための手紙だったと云う。
名残常盤記という古書に常盤姫の伝説が記されている。
現物を読むことが出来なかったので、過去の新聞と世田谷ガイドさんの記事を参考にさせていただいた。
世田谷区上馬に姫が祀られると伝わる常盤塚がある。
常盤姫伝説は後世の創作だとされているが、『吉良氏のお家騒動が伝説と重ねられている。』という説を唱える方もいるそうだ。
いちのまる
世田谷区の花は『サギソウ』だね。
この伝説と関係あるのかな?
終わりに
ここに幽霊が出るというのならば、是非お姫様の霊であって欲しい。
悲しい伝説が残る場所は心霊スポットの餌食になりがちである。
他に根拠となりそうな事柄は発見出来なかった。
何か新しい発見があれば追記しようと思う。
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