津久井湖に架かる三井大橋の前身の二つの橋を空中写真から眺める

三井大橋

相模原市緑区の三井地区と太井地区を繋ぐ朱色のアーチが印象的な三井大橋と併設する三井そよかぜ橋。

両橋の概要は↓

三井大橋

竣工年:1964年(昭和39)

長さ:212m

幅:5.5m

三井そよかぜ橋

竣工年:2012年(平成24)

長さ:231m

幅:3m

三井大橋の幅員は5.5mと狭いため歩行者や自転車の安全を守るために三井そよかぜ橋が架橋された。

 

三井大橋の場所

三井大橋

国道413号の太井の丁字路を右折乃至は左折。

そのまま道なりに進めば到着する。

JR橋本駅から神奈川中央交通のバスが出ている。

路線は『橋01:橋本駅南口-三ヶ木』。停車場は『クラブ前』。

 

三井大橋の前身

三井大橋

三井大橋

現地案内板『三井大橋の歴史』より引用

写真は城山ダム(津久井湖)の建設によって集落が水没する前に架かっていた塩民橋(上)と荒川橋(下)である。

塩民橋は木製の吊り橋で長さは135m。幅3.7m。荒川橋の詳細は分からなかった。

かつてこの辺りには塩民、荒川と呼ばれる集落があった。

“水没前十三戸の民家や畑、水田、三井小学校、広い河原があり、夏季には鮎釣、川遊び、遊覧船の川下りなどで賑わい”云々と現地案内板に書いてある。

塩民集落についての説明は為されていたが荒川集落の説明は殆どなかった。荒川集落は三井大橋から少々離れた場所にあったからだろうか?

 

三井大橋

出典:国土地理院/空中写真を切取・編集引用(1961/10/17(昭36)撮影)

赤線が現在の三井大橋。(おおよそ)

写真中央部の陸地に架かる2本の橋のうち、左が塩民橋、右が荒川橋である。

みどりの枠の内側がダムに沈んだ部分で青枠が塩民集落、黄色の枠は荒川集落。二つの集落がごっそり水没していることが分かる。津久井湖には250世帯以上、およそ1400人の住む家屋が沈められたそうだ。

 

※追記

三井大橋

出典:国土地理院/空中写真を切取・編集引用(1964/05/16(昭39)撮影)

ちょうど開発途中の空中写真を発見したので追記する。

三井大橋、塩民橋、荒川橋の3本が揃った貴重な写真かと思う。

いちのまる
いちのまる

重機が塩民集落を破壊している段階かな?

終わりに

三井大橋

三井大橋には女性の幽霊が出る噂がある。

橋梁系の心霊スポットといえば身投げが付き物だが、この橋はそこまで高所に架かる橋ではない。(渇水状態のときは高いのか?)

以前紹介したこれより上流の名手橋と同様に飛び降りる人間はさほど多くないのではないかと私は思う。

ただ津久井湖にまつわる事故や事件は多い。

名手橋にせよ三井大橋にせよ、恐らくは津久井湖に架かる橋が故の噂なのではないだろうか?

後日、津久井湖についての記事も執筆する予定なので気になる方はご覧頂きたい。

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