
天狗の寺として有名で日本三大天狗のひとつに数えられる迦葉山弥勒寺。

他のふたつは東京都八王子市にある高尾山薬王院と京都府京都市の鞍馬寺です。これらに関しては訪れた際に詳しく紹介しようかと思います。
天狗が出る(?)場所だけあってかなり山奥にあります。道幅が狭く落石、崖崩れがある可能性もあるので十分注意して向かってください。
それではまず『天狗とは何ぞや?』というところから始めましょう。
天狗とは?

天狗は日本の山岳信仰に伝わる妖怪、または神様です。起源は中国で『不吉の前兆を知らせる流星』を天狗と呼んでいたそうであまり良いイメージが浮かびません。
姿形の特徴は鼻が長く、顔が真っ赤。そして山伏の格好に一本歯下駄を履き羽団扇を片手持つ。この羽団扇で突風を起こしていたずらをするわけです。
『天狗になる』の語源

一部の仏教的解釈では六道輪廻(天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)の他に天狗道が存在します。これは『ひたすら知識だけを求めて精神的な修行を一切行わない者』が向かう世界。極楽にも地獄にも行けない輪廻から離れた世界とされました。
その世界から脱出する方法は得た知識を人々に教えること。天狗道から抜け出すのに必死な天狗は一方的に人を捕まえて自身の知識を教えます。しかし、教えられた側は天狗がただただ自慢しているように聞こえます。この上なくウザいですよね!この様子が慣用句で有名な『天狗になる』の語源になったとされています。
小天狗と大天狗

小天狗(烏天狗)。
鳥のくちばしのような口をしています。剣術の達人で神通力も秀でている優秀な天狗。中世の天狗は小天狗がメインで私たちが知る鼻の長い天狗は近世以降に定着したそうです。

大天狗。
最強の天狗。人間界だけでなく天上界でも暴れまわります。阿修羅とならび天上界の天敵といわれるほどの実力者です。
神のような力を持つ大天狗は悪行を働くにも関わらず祀られる存在になってしまいました。 現在、神様や菩薩として祀られているものが実は大天狗だったということもあるそうです。
大天狗になる人間は生前凄まじい知識量で超優秀な人でしたが、精神面の修行を怠ったことからこの道に入ってしまいます。
日本三大天狗の迦葉山弥勒寺と参拝ルール

拝殿の中には天狗のお面があります。
ここでは独特な参拝のルールが存在します。
・拝殿で天狗面を借りる
・願いが成就したらお礼参りに行く
・最初に借りた天狗面と新しい天狗面を借りて合せて奉納
・最後にまた新たに天狗面を借りて帰る
・これを延々と繰り返す
境内のいろいろ

青年研修道場前。
変動する世界、毎年変わる価値観そんな社会情勢の中、人間としての生き方、本来の自己を発見し、心の修養場として広く社会、学校、サークル等の研修の場として広く門戸を開放している。
※迦葉山の公式サイトから引用

天狗の羽団扇(はうちわ)。
鳥の羽で作った団扇のこと。

天狗の下駄(一本歯下駄)。
終わりに

沼田市では例年8月前半ごろに天狗祭が開催されています。お祭りのメインは女性300人で担ぐ天狗神輿。子供の頃に見ましたが迫力があって圧倒された記憶が残っています。
おしまい!



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