吹上トンネルの歴史について!3本のトンネルの上に切通しがあるの知ってた?

吹上トンネル

曰く付きのトンネルは全国各地に存在する。

今回紹介する東京都青梅市の吹上トンネルは、その中でも五指に入るほどの著名度であると私は思う。

北海道の常紋トンネルは人柱、福岡県の犬鳴隧道や仲哀隧道は殺人事件、群馬県の城下トンネルは交通事故の多発などなど…。全国的に著名なおばけトンネルには暗い過去があるケースが多い。

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ゆう
ゆう

吹上トンネルにも似たような過去があるのかしら?

それでは、歴史を遡ってみよう。

 

吹上トンネルの場所

吹上トンネル

googleマップに『吹上トンネル群』が登録されているので検索してナビしてもらおう。

旧吹上トンネルは歩いて通れるが、旧旧(古)は完全に塞がれている。

 

 

新吹上トンネル

吹上トンネル

1993年(平成5)に開通。
長さは604m。
何の変哲もない現役のトンネル。

 

旧吹上トンネル

吹上トンネル

1958年(昭和33年)に完成。
全長245m、幅5.5m、高4.8m。
自動車通行禁止だが、生活路になっているため簡単にアクセス出来る。
かなり老朽化が進んでいるのでいずれ封鎖されてしまうかもしれない。

 

旧旧(古)吹上トンネル

吹上トンネル

1904年(明治37)に竣工。
全長112m、幅3.3m、高2.8m。
現在は人為的に塞がれている。
再び開かれることはないだろう。

 

吹上峠について

吹上トンネル

1828年(文政11)、北小曾木村の名主・野崎嘉右衛門が峠の頂上部を約9m掘り下げ切通しを開いた。

今でもトンネルの上部にはその名残である『文政の切通し』が残っている。

蛇石は、吹上峠(フキアゲトウゲ)の頂上にある。 高さ1.5メートルぐらいのとがった山形の石である。

この石は、チャートという固い石で、真夏でもしっとりとぬれていて冷たい。

石の間に穴があり、春から夏にかけて、何十匹という蛇が、この石のまわりに集まっていることがあるという。

夏の暑さに、蛇たちが涼みにくるのかもしれない。

OME navi 青梅資料館より引用

という興味深い言い伝えもあった。

『吹上トンネル』の名前は当然『吹上峠(吹上坂)』から来ている。少し離れた場所に吹上地区があるので、その地区と何かしらの関係があるのかもしれない。

漢字は異なるが愛媛県今治市『吹揚』と呼ばれる地名があり、それは『風で砂などがよく吹き上がる』ため名付けられたと云うが、ここも似たような由来なのかもしれない。因みに福岡県にも吹上峠が存在する。

 

旧旧(古)吹上トンネルについて

吹上トンネル

成木や北小曾木では良質な石灰が採掘され、その多くが文政の切通しを通って江戸の街に運ばれた。

しかし、切通しが開かれたと言っても山越えに変わりはない。重い荷物を持って峠を越えるには限度がある。

明治時代に入り土木工事の技術が発達した事で明治後期に吹上隧道が開通され、交通の便は格段に上がった。

 

何故、心霊スポットなのか?

吹上トンネル

ネット上に以下のような情報がある。

①連続殺人犯・宮崎勤に関係している
②一家惨殺があった
③付近に茶屋or居酒屋があって店主が殺された
一つずつ見ていこう。

①宮崎勤

宮崎勤は4人の幼女を誘拐、殺害した連続殺人犯である。

吹上トンネルで殺害、或いは死体遺棄をしたとするネット上に情報が散見する。

これは全くの誤りだ。恐らく少し離れた旧小峰トンネルと勘違いしているのだろう。

旧小峰トンネルについては別の機会に紹介するつもりだ。ネタバレになってしまうが、旧小峰トンネルと宮崎勤の関係性も殆どない。

 

②一家惨殺は?

一家の人数にもよるけれど、ちょっと無理があるだろう。

もし複数人が一度に殺されていれば、間違いなく情報が残っているはずだ。

犯人が捕まっていれば死刑になっているだろうし、捕まっていなければそれはそれで大ニュースになる。

いずれにせよ犯罪史に残る事件になるのは間違いない。

 

③茶屋の店主が殺された

これに関しては確固たる情報がないので否定も肯定も出来ない。

現地を取材した方が『むかし、トンネル近くの飲食店で2名殺害された。』という内容の話を地元の方から聞きだしている。これが真実であるならば過去の新聞を漁れば恐らく情報が出てくるだろう。

一先ずヨミダスパーソナルで昭和初期から中期で期間指定して『青梅 事件』などと調べると『青酸カリ寿司殺人事件』『3歳児を殺害した母親を山狩りする』『青梅線妨害事件!拷問で自白?!』といったおぞましい記事が幾つか見つかったけれど、吹上トンネルと関連のある記事は皆無であった。

↑は調べるのに結構お金がかかるので、時間があるとき図書館に行って調べてみようかと思っている。

 

吹上トンネルと暴力事件

吹上トンネル

・2011年11月8日の中日新聞。
高校生4人が午前0時頃、吹上トンネルで17歳の少年に暴行を加え、25万円相当のオートバイを強奪して逮捕されている。
2019年1月23日の朝日新聞。
昭島市の少年6人が傷害の疑いで逮捕。午前5時頃、少年らが専門学校生の男性6人を殴り怪我を負わせている。両者とも『心霊スポット』が目的だった。『手を振られ、なめられたと感じた。』が犯行の動機。

心霊現象なんかより頭のぶっ飛んだ人間の方がよっぽど恐ろしいというお話。

 

終わりに

吹上トンネル

殉職者はどうだろうか?

古いトンネルやダムの建設に殉職者は付き物である。見回ってみたが慰霊碑などは無い。

全国にある心霊スポットの中でもかなり有名な場所だが、確固たる根拠は発見出来なかった。

ゆう
ゆう

有名な心霊スポットなのに、ちょっと残念ね。

何か判明したら追記しようと思う。

コメント

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